三宅島 元気ハツラツぅ?

堪へ難きを堪へ 忍び難きを忍び

 この暮れの3連休は、前回のブログに書いたように久々の「帰京」。
いつものことだが、昼間はうちの用事や通院や買い物、夜は旧友などとの飲み会であっという間に過ぎていった。

  飲み会での一番の話題は、みんなそう遠い将来でもなくなってきた年金問題。
  年金保険料は2004年から2017年まで毎年アップし、支給開始は60歳から65歳まで順次引き上げられる。民間保険会社ならば詐欺として訴えられて当然の行為なのに、厚労省はさらに68歳~70歳に引き上げることすら検討している。本当にわれわれや子供たちの老後はどうなってしまうのか。

 いま政府は、「税と社会保障の一体化改革」を進めている。が、要するに税金も社会保障も国民にとって遣らずぶったくりの制度にしますよというもの。

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 菅前総理は、「財政再建」のために消費税を10%にといって、参議院選挙で大敗した。ところが、そのあと看板を付け替え「社会保障」の財源確保のためにと「税と社会保障の一体改革」に手をつけ、いま後任の野田首相がその実現に狂奔している。

 しかし、そもそも平成元年(1989)の竹下内閣による消費税導入時から福祉のための予算といっていたのに、消費税増税分がほぼそのまま大手企業の減税に回されてきた実態が、慶大の金子勝教授を初めとする多くの学者やエコノミストに指摘されてる。
  今度は「財政再建」「社会保障」「復興財源」のためといっても、まったく信用できないんですよね。

 自民・公明党による小泉内閣の時代の「百年安心プラン」が八百長だったことが判明し、それらへの批判で政権を取ったはずの民主党に「増税認めないと、年金払わんよ」といわれても、「承知しました」なんて簡単にいえるわけない。

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    近所の紅葉の木はほぼ終わりを告げていたが、ここだけまだ赤々と

 いまこの国で、沖縄の人たちだけの怒りだけが突出しているようにみえる。
例の普天間基地の辺野古への移転で、環境影響評価(アセスメント)の評価書の「年内」提出のため、防衛省は、宅配業者を使ったり、どさくさ紛れに警備員しかいない夜明け前の県庁に持ち込むなど むしろこじれさせるために行動してるとしか思えないむちゃくちゃぶり。

  この問題で野田首相は「『正心誠意』対応」するといっっていた。田中聡沖縄防衛前局長は「これから犯す前に、犯しますよといいますか」と度し難い発言で更迭された。しかし、こんなやり方が野田さんの『正心誠意』なのか。危険な基地はもう勘弁してくれという沖縄の人々の気持ちを「犯す」以外のなにものでもないという意味では前局長の方が言行一致ではあるが、「どいつもこいつも」としかいいようがないのは悲し過ぎる。

 普天間も社会保障・消費税増税、震災復興、原発事故も 「堪へ難きを堪へ忍ひ難きを忍」  いでも、一向に明るい未来は見えてこない。
 普天間もそうだが、消費税も年金も国民はそう簡単に認めるほど「アホ」ではないはず。
これらをやむを得ないものと誘導するメディアと国民の怒りの隔たりもやがて明らかになると思うのだが・・・。

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        三宅から見えるのは南側だが、これは東側の富士山

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   来春には、東京スカイツリーもオープン

 今年は多くの人の命が失われ、いまも原発事故の影響に怯える毎日が続く未曾有の「災」の年だった。
しかもこれらにしっかり対応してない一方、増税や普天間、TPPなど「いまなんでこんなことばかり」と思えることに熱心な政治の「冷温停止状態」で、この国の行方はたまらなく心配。
  2012年は、福島や沖縄、東北・関東各県の被災地などに少しでも明るい日が差し、新しい社会への転機となることを祈らずにいられません。

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 旧友たちから、最近のブログは文章が長すぎるという「難癖」があったので、だいぶ端折ったのだが、また言われそう。「もっと短く・簡潔に」と。
それは業務命令でしょうか。承知しました。


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by Wamploo | 2011-12-30 19:58 | Other
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噴火から10年、帰島から5年、火山ガス「噴出ヤメッ!」とは、なかなかならない三宅島に、元気を取り戻してもらえるように、写真を中心に、テキト~に文章まき散らし、テキトーに規則正しく綴っていければと・・・

by Champloo
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