祝 全島居住制限解除
すべての集落が居住可能に
12月4日土曜日夕方のニュースによれば、一地区だけ規制が残されている島東部の坪田高濃度地区(三池地区・沖ヶ平地区)への立ち入り規制の解除方針が村や専門家の会議で決定された。19歳以上に限る、脱硫装置を設置するなどの条件付きではあるが、三宅島すべての集落で居住が可能となった。 全島避難から10年、帰島から5年の2010年の最後に訪れたビッグニュースで、来年早々にも規制解除が実現する見込みである。 三池港発着時の定期船から見える同地域。村役場も立地し、かっては島でもっとも賑わった場所だったという。 Click (三宅村役場編 三宅島防災マップ) 10年間の立ち入り禁止期間は民宿や商店などにも大打撃 急峻な山頂から中腹にかけてはガスにより枯れた樹木が多く荒れた山肌 山の裾野の居住区では、枯損木のあいだからススキなどの下草が生え植生回復がゆっくりと進む かって家族団らんの場であった家々の無残な姿には心が締めつけられる 沖ヶ平の村役場庁舎は火山ガスのため閉鎖され、旧阿古小学校を臨時庁舎としているが、今回の規制解除でどうなるのか。ここも10年間の不在は大きく、庁舎再開は容易ではないだろう。 火山ガスで外装がボロボロになったサタド-岬の灯台はカラスの休憩所のようで、生きた風見鶏となっていた。灯台は老朽化しているが現役 規制が解除されても居住再開は容易ではない。「もうーいいよっ」というだけでは絵に描いた餅でしかない。 家屋の修復・再建、ライフラインの復旧、商業施設の再開、医療面でのケア、産業の立て直し、収入源の確保等々坪田の人々の生活再建への道は容易ではない。 10年の歳月はあまりに長く、本土ですでに生活基盤も築いた人も多い。 今回の発表は唐突な感じで、うわさ程度でもまったく事前に情報を聞くことはできなかった。島全体もまだまだ厳しい状況のなかで、三池地区・沖ヶ平地区の人たちに、具体的に何をどう協力できるかは、これから考えていくしかない。 課題山積だが、規制解除は島にとって今年もっとも喜ばしいニュースであることは間違いない! ★今回の規制解除で、火山ガスを理由に、10日に3~4日しか、長いときにには1ヶ月も飛ばないANAの定期航空路線の就航もしっかりと見直しを!!本土との航空機によるアクセス確保は、三宅島の観光や物流など産業振興の面で大きな力となり、それが島の復興にも繋がるのだから。
by Wamploo
| 2010-12-05 22:14
| 三宅の風景
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