波乱バンジョーの人生
三宅ゆかりの人物 - その1 -
浅沼 稲次郎 1898年(明治31年)三宅島神着村生まれ。 早稲田大学在学中社会主義運動に参加し、戦争中は軍部に協力するなどの遍歴を経た後、戦後社会党右派書記長、日本社会党委員長などを歴任し、「人間機関車」「ヌマさん」と呼ばれ、30年に渡り住み続けた下町を中心に絶大な人気を誇った。 1960年10月12日、初めてTV中継された日比谷公会堂での立会演説会で、演説の真っ最中に右翼の少年に刺され、61年間の波乱の生涯を閉じた。 今も残る三宅島の質素な生家。都道から村道を登った芝生広場もある児童公園の一角にあるが、場所はかなり分かりにくい。 三宅島の観光スポット全般的にいえることだが、観光を目玉にしている割には、インフォメーションがいまいち!住んでいる人間には、狭い島で目をつぶっても行ける場所でも、限られた滞在時間の観光客にはもう少し丁寧なナビゲートがあってもいい。 毎日新聞記者が撮影した有名なテロの瞬間(日本初のピュリツアー受賞の写真。世の中に事実を知らせることを優先すべきか、カメラを犯人に放り投げても人命を助けるべきかジャーナリスト入門の教材の一つともなっている) 火山ガスの影響により像はかなり変色してしまったが、浅沼氏の現代への想いは、 日比谷公会堂での最後の「浅沼演説」 ~略~ 総理は、投資によって生産がふえ、生産がふえれば所得がふえ、所得がふえれば貯蓄がふえ、貯蓄がふえればまた投資がふえる、こういっておるのでありますが、池田総理のいうように、資木主義の経済が循環論法で動いていたら、不景気も、恐慌も、首切りも、賃下げもなくなることになります。しかしながら……しかしながら、どうでしょうか。戦後15年間、この間3回にわたる不景気がきておるのであります。なぜ、そういうことになるかといえば、生産が伸びた割に国民大衆の収入が増加しておらないところで物が売れなくなった結果であります。 したがってほんとうに経済を伸ばすためには、国民大衆の収入をふやすための社会保障、減税などの政策が積極的に取り入れられたければならぬと思うのであります。 ~その一つは、大企業のみ税金の特別拮置をとっておる、措置法を改正して、大企業からもっとより多く税金なとるべきであると、私どもは主張するのであります。~国民に対しては法律を守れといって、税金だけはどしどし取り立ててゆく。これでは国民はいつまでもだまってはいられないと思います。政治のあり方を正しくする基本はまず政府みずから憲法を守って、きれいな清潔な政治を行なうことであります。そして青少年には希望のある生活を、働きたいものには職場を、お年よりには安定した生活を国が保障するような政策を実行しなければなりません。 続き~ 略~ 外国の軍隊が二十五年の長きにわたって駐留するということは、日本の国はじまっていらいの不自然なできごとであります。インドのネールは「われわれは外国の基地を好まない。外国の基地が国内にあることは、その心臓部に外国の勢力が入り込んでいるようなことを示すものであって、常にそれは戦争のにおいをただよわす」こういっておるのでありますが、私どももまったく、これと同じ感じに打たれるのであります(拍手)。 日米安全保障条約は昭和二十六年、対日平和条約が締結された日に調印されたものであります。じらい日本は、アメリカにたいして軍事基地の提供をなし、アメリカは日本に軍隊を駐とんせしめるということになったのであります。 ~略~したがいまして日本が完全独立国家になるためには、アメリカ軍隊には帰ってもらう、アメリカの基地を返してもらう、そうして積極的中立政策を行なうことが日本外交の基本でなければならぬと思うのであります。~ 最後の演説 浅沼暗殺事件動画 http://www.liveleak.com/view?i=344_1228020096 浅沼氏が率いた社会党の血筋を引くのは現在の社民党になるのだろうが、政界再編のなかで、旧社会党から民主党に乗り換えた議員も少なくなく、民主党も親戚筋ではある。 浅沼さんが死の直前まで訴えた日本の完全独立が、それから50年経っても実現されたとはいえず、むしろ米軍への「思いやり予算」などにより、むしろ日本が米軍を自国に帰りにくくしている。 浅沼さんのDNAも含まれている政権が生まれたのに、沖縄の人々がいくら基地の撤去を訴えても、聞き入れず、あたらしい基地を辺野古につくろうとしている姿を天国の稲次郎さんはどんな想いで見ているんでしょう。 その民主党代表に再選されたおらが街の総理-菅さんは、結構期待はずれというか全然期待はずれ。アカン。 人間より市場の方を信頼すべきと考える前原サンらに支持されて、市民運動家の面影なんかどこにあるのという感じ。 人々の幸福実現を目的としているはずの経済や財政政策を、一部の富裕層の幸福のために行う市場原理主義は破綻したはずなのに、政権が変わっても、その亡霊が甦ってしまい、なかなかしぶとい。 カンキチ君は、「強い経済、強い財政、強い社会保障」とか「第一に雇用、第二に雇用、第三に雇用」、「50、いや100ぐらいの特命チームを作る」とかだれかスピーチライターがつくったキャッチコピーを唱えているだけで、何をどうするのか消費税増税以外はまったく見えてこない。 菅サンがあまりに期待はずれの一方、ダメダメのマスメディア(幹部や記者が長年にわたり政府から官房機密費を貰っていたことは知らんぷりなのに)があまりに小沢叩きに熱心なため、逆に小沢サンを応援したい気にもなる。 が、つい数年前、すでに国民に見放されていた自民党と大連立しようとした人物でもある。個別には菅さんよりいいことをいっているンだけど、ハズレ気味の政治的センスや、さらに一郎クンの政治的野望がどの辺にあるのかさっぱり分からないからなぁ。 総理はまだ3ヶ月しかやってないと騒いでましたけど、引き続きあと何ヶ月だか何年だかやることになったんですから、「第一に政権維持、第二に政権維持、第三に政権維持」なんてことにならないように、公約どおり雇用対策くらいはしっかりやってください。 なにしろ大手企業は、国家予算(一般会計)92兆円の何倍にもなる250兆円とか400兆円とかメチャクチャ貯め込んでいるらしい。新しい事業に投資するわけでもなく、株や有価証券を買ってただひたすら貯め込むだけで、使い道にも困っている。その数パーセントでいいので雇用などに使ってもらってもバチはあたらないはず!そうでなければ半年後に卒業を迎える高校生や大学生など、若い連中があまりにかわいそう! 問題は、国際競争力が低下するとか何とかいって渋る企業や経済界のみなさんに、わが総理がちゃんともの申せるかどうか。 しかし、「賢人会議」で有名な世界経済フォーラムの先週9日に報道された「2010年版世界競争力報告」によれば、日本の総合順位は6位。 国際競争力っていったい何者なのか?世界で6番目に強い国なのに、むしろそれが人々の幸福追求を妨げる大きな壁となっているなんて、仕事も満足にないなんてことはアリエナイ!競争力は大丈夫、菅総理がんばろう! ★今日の三宅はほとんど雲もなく、スッキリした空模様。秋を過ぎればこんな天気もこれからそう多くは望めない。連休で渡島してきた観光や帰省のみなさんには絶好の気候のもとゆったりと島を楽しんでいって欲しい。
by wamploo
| 2010-09-19 23:54
| History of Miyakejim
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